KIMU PISHICHI, IRU PISHICHI

なにもない、が、ここにある。

石垣島から船でおよそ三十分。
サンゴ礁の海に浮かぶ、
周囲約十二キロメートルのハートの形をした島。
信号はひとつもなく、
牛がのんびりと草を食み、
今も旧暦に寄り添った行事や暮らしが息づいています。

The Island,
Kuroshima

なにもない、が、
ここにある。

石垣島から船でおよそ30分。サンゴ礁の海に浮かぶ、周囲12.6kmのハートの形の島、黒島。信号はひとつもなく、牛がのんびりと草を食み、今も旧暦に寄り添った行事や暮らしが息づいています。ブーゲンビリアの咲く郵便局、島にひとつのたま商店。この島の透きとおる海——「黒島ブルー」から、私たちの塩は生まれます。

人口よりも牛が多いハートの島
  • 人口 221人 / 137世帯

    周囲12.6km・面積10.02k㎡・最高標高15.3m。沖縄県八重山郡竹富町黒島。
    (2026年6月末現在)

  • 牛 約3,000頭

    人口の約20倍。島の大部分が牧草地として開かれ、のどかな放牧風景が広がります。

  • 5つの集落

    伊古・保里・東筋・仲本・宮里。それぞれに歴史と役割を持ち、島の暮らしと文化を支え合いながら受け継いでいます。

  • 石垣島から高速船25〜30分

    1日5〜6便。2025年の入域観光客数は26,158人。

牛の島

人口の約20倍の、牛が暮らす。

黒島は「牛の島」として知られています。島の大部分は牧草地として開かれ、のどかな放牧風景が広がります。牛まつりなどの行事には島民が一体となって関わり、多くの来訪者を迎えます。この島の牛が、やがて「黒島花牛」として食卓へ届きます。

水とともに生きる島

山も川もない島の、水の知恵。

黒島には川がなく、水は西表島から供給されています。限られた資源のなかで、水を大切に使う暮らしが根付いてきました。森を育て、雨水を蓄える——祖父の代から受け継がれた知恵が、いまの塩づくりにもつながっています。

黒島の塩とは

島の時間

たま商店と、ゆっくり流れる時間。

島にひとつの商店には、日用雑貨と冷したものがひと通り。店先には猫がのんびり昼寝をしています。ブーゲンビリアが咲く郵便局、信号のない一本道。人のつながりが、島の魅力をかたちづくっています。

Living
Together

肝ぴしち、色ぴしち。

「心をひとつにすること。それぞれの違いを持ちながら、力を合わせること」──黒島に教訓として使われてきた島言葉です。海に出る者、舟を造る者、牛を育てる者、木を植え森を育てる者、祈る者、それらを支える者。それぞれが役割を持ち、支え合いながら暮らしは続いてきました。相互扶助の精神、水を分け合い、労働を助け合い、困難な時代を乗り越えてきた——その心が、島の産物のひとつひとつに宿っています。

助け合いの心が息づく島