海塩と岩塩は何が違う?原料と表示で知る塩選びの基本

海塩と岩塩は何が違う?原料と表示で知る塩選びの基本

塩を選ぶときに見かける「海塩」と「岩塩」。大きな違いは、塩を得る原料にあります。海塩は海水を原料にした塩、岩塩は地中の岩塩鉱などから得られる塩です。ただし、岩塩にも一度水に溶かしてから結晶にした商品があり、粒の大きさや色だけで区別することはできません。

森の中でパイプから流れる水を手で受ける様子
塩の原料になる海水を手に受ける様子。黒島の塩づくりの実写です。

海塩と岩塩の違いを整理

原料と作り方から見る2つの塩
見るところ 海塩 岩塩
原料の由来 海水 岩塩鉱の塩など
商品になるまで 海水から水分を除いて結晶化。原料の海塩を溶かし直して作るものもある 掘り出して砕く方法のほか、溶かして得た塩水を煮つめる方法などがある
選ぶときの確認先 原材料名・製造方法の表示 原材料名・製造方法の表示

食用塩公正取引協議会の解説では、海水を原料として作られた食用塩を「海塩」としています。「岩塩」には、岩塩鉱から採掘した塩に加え、岩塩を溶かした塩水や地下塩水から作られた塩も含まれます。

岩塩は、長い時間をかけて地中にできた塩

塩事業センターによると、岩塩は大昔の海の一部が地殻変動で陸地に閉じ込められ、塩分が結晶化し、その上に土砂が積もってできたと考えられています。

商品にする際には、採掘したものを砕くほか、水を使って濃い塩水にし、それを煮つめる方法もあります。「岩塩」と書いてあっても、必ず大きなかたまりのまま売られているわけではありません。

「大粒なら岩塩」とは限らない

日本海水の解説では、海水から作られた塩にも大きな粒のものがあり、一度溶かして再結晶させた岩塩は、海塩と見た目で区別できない場合があると紹介されています。写真のような白い塩を見ても、それだけで原料や工程のすべては分かりません。

買う前には袋の表だけでなく、裏面などの「原材料名」「製造方法」に目を向けてみましょう。食用塩公正取引協議会が案内する製法表示では、原料と、塩になるまでの工程を順に確認できます。

容器の中に広がる白い黒島の塩の結晶
容器に広がる黒島の塩の結晶。原料の名前に加え、作り方を知ることも塩選びの手がかりになります。

海塩と天日塩は、どう違う?

「海塩」は原料に着目した言葉で、「天日塩」は主に太陽熱や風を利用して水分を蒸発させ、結晶にする作り方に着目した言葉です。食用塩公正取引協議会の規約解説では、海水以外の原料でも、この方法で濃縮・結晶化した塩に「天日塩」の名称を使えるとされています。

そのため、海塩がすべて天日塩とは限りません。黒島の塩は海水を原料とし、釜で炊き上げる工程を経て作っています。詳しい流れは「黒島の塩とは」でご紹介しています。

料理用に選ぶなら、使い勝手も確認

原料を知ったら、次は粒の大きさやしっとり具合、容器からの出しやすさを確かめてみてください。塩事業センターは、水分の少ないサラサラした塩が振り出し容器や、肉・魚に均一に振る用途に向いていると紹介しています。同じ原料の塩でも、使い勝手には違いがあります。

商品を比べるときは、原材料→工程→粒や水分の状態→使いたい場面の順に見ていくと整理しやすくなります。「海塩だからこの料理専用」「岩塩だから必ず大粒」と決めつけず、手元の商品を確認して選びましょう。

黒島の海水から生まれる塩を試してみたい方には、沖縄黒島の塩50gをご用意しています。開封後の扱い方は、湿気と固まりを避ける保存の基本もご覧ください。

参照:食用塩公正取引協議会・規約解説、お塩のえらびかた、塩事業センター・岩塩、同・サラサラ性、日本海水・安心な塩の選び方(2026年10月22日確認)。写真は提供された実写素材を使用しています。

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